カサブランカ

結城永人


先走りするな
興じて貰いたくて
僕のことながら

恋するほどに悩ましく
相手の幸せを願っては弱り果てる
粗探しが目立つとは
自力のなさの表れだろうか

山を登ると
空が開けていた

片想いでも構わない
付き合い難くて堪り兼ねるくらいならば
余りの辛さにやっていられないと
嘆き出すのが落ちも落ちで
呆れ返ってしまうよりは

一人にして欲しい

拒み切れないのだから
素敵過ぎるような扱い方に
慣れてなかっただけかも知れない

誰かに相応しい存在になるなんて
取り繕っては嘘っぱちな演技で
情けなくも媚びるに過ぎず
受け入れられやしない