Section 12

結城永人


風船は炙り出す
瞬く間に掴まれた切欠を
付き合いに落とし穴はなかった
不可能な嘆きも
空の斜面へ流れる結び目だ
裏話も今や想い出に過ぎない
行き止まりの椎茸が
砂金を篩にかける腰付きならば
幸せは夢のようだ
桜咲く四月始めの切なさか
又進み行くほどに
立ちはだかる山を仰ぐ
血も凍る情動で
笑いへ胸を漂わしているや
向き返されるしかないのだった
幾つかの赤詰め草に
慰められはするものの
人恋しさを引いた