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Section 14

結城永人


大仰ではなく
運命の足音がする
歴史的な瞬間が迫っているのか
人生とは何だろう
考えるともなく
受け入れざるを得ないわけで
意志でも計り知れない
総てに感謝したくなる
込み上げて来た喜びの
所以に他ならないまで
打ち伸めされるのだった
両手には降りかかる
雪の結晶が
極小さな飴玉のようだ
熱せられては溶け出してしまう
甘さを味わいながら
口に含んで転がしていた
宝石が光を放つ
素晴らしいかぎりの
言葉と置き換えられた思いを
取り逃がしてはならない
求めても無理だと
嘆かされていたものを
見下ろしたまま
出来なくもなければついに
悲しみが変わるとき
優しかったに違いない
身も心も捧げて
魂のみかしら
気をも引かれる有り様だった
広がる世界へ飛び立て
脈打ちは空の彼方で
宇宙と遊んでいるとしても
初めて嬉しいと
認められるにも拘わらず
分からないのは
恐らく学ぶしかなくて
誰も孤独だと活かさないためだ
内緒の湖が綺麗で
顔を洗うと爽やかな風に及ぶ
恋人ではなくとも
負けないでいて
伝わるくらい
自由ではなかったか
近付くのに過ぎ去った
取りも直さず
秋の夕暮れが
乗り遅れるつもりでもない
地下鉄の消えた駅舎で
染み渡るというのも
虚脱ではあり
平和な残響もした
浮いて来る天使たちだ
驚きに沿って
現れる道へ触れかけるのだった
美しく溢れ落ち切る涙も
憐れみこそ