Section 4

結城永人


桑の林を
通ったのは暫く振りで
懐かしさを覚える
実を毟り
食べてみると
思い出の味が胸に蘇った
幸せはどこへか
なぜ失せて
一人ぼっちを紛らせる
淋しさをも
垣間見せる度に
抱き合って口付けていた
他には何も要らない
本当ではない
とするも
本当だと求めるべく
押せ押せムードで
パチンと弾けた石鹸玉に
尻尾の切れた蜥蜴が
霞めども
跳ねていた気持ちを
好きだから
乗り越えて行ける
大大大好きならば
恐がらないで欲しいんだ
飛び上がっていた
じゃないか