Section 8

結城永人


女神様
十五歳の情熱も今再び考えに入れて下さい
顔から火が出るほどの相手に心を寄せています
なかったことにしないで頂きたいのです
ある晩
虎を従えて探検した先がインドの寺院だったどうかは定めも付きませんが
地元で幅を利かせた調子のままに友達も二三人は同行してました
渾名で絡みながら世界観よりも相違点はなかったようです
仲良しというには遠慮がちな空気に包まれた教室内でドッキリしてしまいました
中学生になっても長く長く保たれる好印象に打ち伸めされた胸のうちでして
触れたりするような術も適わない片想いだったのは如何にもでしょうか
然らば
恋なんかもう二度としたくないよりや味わわれない筋書きと同じですし
大事なところで椅子に脚を組んで月見うどんしか食べなかったわけも納得させられますが
何もかも終わりとは決して踏んではならなかった人生ではないでしょうか
幸運よ
息吹きも失われた闇の中で碌でもない力試しに燃え尽きるのは散々でした
世にも稀な清らかさで匂い立つ森の泉で緩やかに休ませて下さい