トランセンダント

結城永人


敢えなく恍惚した僕たちは
夏空を頼もしく受け留めた
白熱の最中に出かけるんだ

軽やかな光線を身に浴びて
照り返す伸びやかな街道へ
踵を鳴らしつつ胸も弾ませ

玄関で雨模様を匂わす傘も
差さずに置いて構わないと
息遣いこそ急かしたものの

カフェテリアに葉が戦げば
エスプレッソも淹れてある
ブランチで汗を退くだろう

僕たちは好天に促されてか
生きていられるのが嬉しい
睦まじくも落ち着いたんだ