初夏のトレモロ

結城永人


もしや恋愛だったのならば
所有するべきだろう方法も
輝かしい太陽に恐れ入って
出番を慎んだ素子ではなく
上等なんだとすれば寛大に
振る舞わなくてはなるまい

かねて花形も役割を忍んで
付き合う現実へ力添えした
命運こそ連帯を悔恨するな
茂り立つ樹木の若々しさと
幾度をも及んだ月日ならば

好きな気持ちを得るかぎり
根絶えなかった星は掠れる

まるで穏当みたいな互いだ

好きな気持ちを得たかぎり
煤けた星も根絶えはしない
地道と生きられるのが快く

思慮して育みながら憧れた
彼方へ活かされるのが良い

慕情ならば寄り添うはずだ
観照したいといった真意も
喜びの共有は再来できない
開けた展望が疎いどころか
やがて風雨でさえも凌いで