香の眇とQ

結城永人


返したプレゼントは忘れた
カラフルなペンを貰って
悩んだ挙げ句の果てかしら
見果てない夢が気持ちだ
少しも知られないまま
ドンピシャでなかったら
不味くならなかったろう
とは
察せられずにいられないかぎり
ノートブックを贈った

少年は両親へ報せている
思いの外の驚きで
用途も定かではなかった
飲食や装飾よりか
自分に合ってないなんて
考えたくならない
仲良しの相手だったとか
不可解といえども
濁りなく受け取りながら
両親に託す少年は
納得したかぎりの快さを
持って行くべきと

たしか小声で甘く囁いて
気色を聞かされていたんだ
ユニークなイメージが
築けるまで崩したいから
だとの
直射的な日光で澄み渡る
空は傷一つなかった広大さ
とすれば
アップル・パイも想像した
食べてしまえない