ハイビスカス

結城永人


頬を靡く風当たりが
屈託なく顎へ掠めて
逆光の彼方の沿岸も
仄かに溶け合うのだ

考え知れず
衣服は脱がないまま
赤茶な土を
踏み留めていようと
謀り得るか
僅かな恋も笑ったら

新生せよ
早急に捕獲するべく
気持ちで
紛失してはならない
指標こそ

満月が冴える青白い
恩恵を被った大輪の
髪飾りと着けさせた
懐かしさに悩ましく
息を引き取る絶望は
熱く奮い立つかぎり