ほらほら

結城永人


判らなかった恋しさがある
忍んだはずの気持ちながら
床しくないと判るのだった

手遅れならば泣けても来る
恋しさだから忍んでいたか
打ち払うまま慕わなかった
気持ちとして断たずにいず

泣けて来ると生きるかぎり
認めなくては手遅れなので
慕おうとする恋しさだった

床しくなるや打ち払わない
生きてないと認めたいまで

恋しさなのに断たなければ
良かったとか考えるなんて
嘆いていても理不尽だった
衰えないこそ慕えるくらい

理不尽さえも良かったんだ
考えるかぎり衰えるにせよ
手遅れゆえの気持ちばかり

慕わないでか嘆いたよりも
良くなくては衰えなかった
悟ってみるや胸打つにしろ