アンチ・ユニット

結城永人


抱き締められず
背中を押して
送り出した

好きだから
叫べないほどに
切ないまで
振りたいくらい

戻り得ないまま
計り知れない恋しさこそ
受け取るならば
気付いてしまうのだろう

振られては
残忍な仕打ちと
思われても
当然だったんだ

誰にも聞かせず
見ていた何かを感じながら
声は失われるか
温かい姿へと魅せられて

飛んで行く
羽根を悟るや
清らかな天空へ