Etude

結城永人


転んだら
誰もいなかった
起きないで
何もいえないまま
丸太なんか
感じてなかった
痛ましさのため
挫くかも

躓くなら
誰もしなかった
直らなくて
何もできないまま
石塊なんて
思いがしなかった
恥じらいのゆえ
剥ぐやも

欠けると
去かないで
裂くやら

足りると
活きなくて
刺すやら

挫くならば
何でもなかった
後戻りではない
誰でもないとか
苦し紛れながら
破くだろう

いっそ

剥いだらば
何ともなかった
先送りとはない
誰ともないなど
辛い晒しながら
背くだろう

傾けたら
顕れないで
疑わしく
彼岸へ
唆られずに
悩ましく
張れるかと

まさかやがて

成れたら
数えないで
忌わしく
苛まれずに
呪わしく
解れるかと

社会へ