幻想組曲

結城永人


よ 天使
消え失せ易く 現れ難い
幽かな 光を投げ掛け
鼓舞する 疑いなく
瞠る 目で

今一度 星と
輝き 流れ落ち
山頂から 山麓まで
落ちながら 眩しくも
煌めいて 沈めるに

喚んだ 慰め

な 妖精
込み入り易く 判り難い
細かな 音を差し詰め
発動する 否みなく
欹つ 耳で

金輪際 鳥と
響き 鳴き通し
林間から 臨海まで
通しながら 厳しくも
騒めいて 止めるに

招いた 報い

さ 神様
感じ易く 考え付き難い
遥かに 命を創り出し
維持する 堪らなく
躍る 胸で

新世界 力に
漲り 奮え溢れ
実体より 自然へと
溢れながら 険しくも
艶めいて 果てるの

覚れた 救い

や 聖霊
超え易く 兼ね合い難い
確かに 善を遣り繰り
倍加する 已むなく
征す 額で

別天地 時に
閃き 移り変わり
過去より 未来へと
変わりながら 烈しくも
響めいて 斬れるの

束ねた 誓い

ぞ 天馬
御し難い 翔び去り易く
円らな 虹を駆り立て
潤沢する 迷いなく
綴る 節へ

日一日 香と
咲き 振り撒き
都市から 田舎まで
撒きながら 芳しくも
仄めいて 没するの

召した 癒し

ね 精気
抑え難い 擦り切れ易く
強かな 氷を置き放し
賛嘆する 狂いなく
滲む 態へ

瀬戸際 味と
富み 染み渡り
内国から 外国まで
渡りながら 珍しくも
戦めいて 尽きるの

服した 和み

ぜ 神明
思い知り難い 受け易く
頑なに 身を満ち足り
啓示する 衒いなく
司る 情へ

未曾有 能で
迸り 研ぎ澄まし
本質より 宇宙へと
澄ましながら 逞しくも
犇めいて 逐えるに

起てた 施し

わ 霊魂
巻き取り難い 綻び易く
秘かに 杖を継ぎ接ぎ
理知する 悩みなく
宿す 質へ

異次元 場で
轟き 増え嵩み
此処より 其処へと
嵩みながら 倹しくも
蠢いて 矯めるに

殉じた 尊び