望遠鏡

結城永人


君を心配しなかった
のは
君がカチューシャを
もう
卒業しているかぎり
かな

話したがらなかった
とは
留学先のアメリカで
そう
聞かれるも仲間内だ
けど
君は移り気ではない
まま

心配しなかった僕も
ただ
ストライクではなく
さも
錯綜な感情を味わう
にか
加えてはいなかった
だけ
僕も気が向かなくて
との
押し花に代えるんだ
ほら

して
ゴッホが描く名作の
なむ
夢路の群青な背景に
こそ
恰も恋愛模様の如く
かい
真っ黄が富んでいた

僕は執拗く問い質し
でも
寂しさが込み合った
ので
目を瞑らずにいない
かの
梅雨入りの一時期を
はあ
直ぐには察しないか
だと
魂も喜んでしまうや
――

すぱ
竹を割ってみた音が
いい
響き捲らせられると
ほお
ウォンバットもいて

覗き込んだ暗がりに
ある
思念たちは伝承した
もの
推測されると苦笑い
ほろ
君へ口に出したのも
まあ
納得できなくはない
ので
到底は似通いながら
いや
身内の域へ達しない
こと
スケート・ボードで
ぷい
止まるのが難しいに
せよ

大好きだった一人も
さて
様変わりしているぞ
とも
滑子汁ではなかった
ゆえ
ショールを贈るべき
より
達者にと活かさない
なぜ