純情も程々に

結城永人


近寄られなければ愚かではなかった
ただ見ているだけで良かったんだ
生まれて初めて可愛いと感じながら余りに魅せられ過ぎたのだろうか
微笑ましさを受け取らなかったことは一瞬もなかったくらい喜びで溢れ返っていたという
どこか美術館に連れ去られて来たような気持ちにさせられるらしい
直ぐに目を反らしたり
背を向けて立ち去ってみたり
場当たりでは罵ったりもしてしまった
たぶん分かり合えたと認めるには馴染みが薄いんだ
偶然と受けた感情が言葉にならない
息を呑んでから少しずつ思って行くまで味わっていたが……
すなわち遠くで充分だったといわざるを得ない
賢くなくて反省点なのは好みだったのかどうか
忘れたようで知らないみたいなんだ