涙脆さ

結城永人


蜻蛉が飛んで行く
尻切れの思い遣りを綴じて
カタルーニャへ
富源郷なのだろうか
優しさが触れたならば
他の地方は眼中に入らず
一直線なんだ

なぜかヨーロッパの国の
さてはスペインの街で
どうもローカルな所へと

安住するだろう
燃え上がる夕焼けを舞った
見えなくなりそうで
少しずつ下りているや
全くも蜻蛉だけが

流れ着いた草葉ならば
快適な寝心地のかぎり
たぶんよもやならではか
宵口の契機も難なく

ヨーロッパの国の憧憬は
スペインの街で悠揚に
ローカルな所へと没入だ