燭光室

結城永人


信じる道を歩んで来て
有り付いたのが
ミルフィーユだった

いつからだろう
菓子のために疑わないで
生きてしまったとは
とんと覚えがない

 意識の流れは
 主体の通過点を示しても
 根幹へは関わらない
 としておくか
 現今の場を借りて
 気色も好く

久方に双六を行うや
出鱈目とはいえ
六と六が出た
盤上の賽子を誉めるごとに
進んだマスは休みだ
なんか萎びれる

思い通りにはならない
かりに鬱屈ならば
切り分けるのも
面白そうだ
内心的な小難しさを

次いでタルトか
よもや残り香のせいで