想いも計なく

結城永人


僕は名乗りを上げた
一肌を脱いで光を星へ差し返した
恋が波の間に間を浮流する
担い切れない気持ちも物珍しかった
たしかマストで消え果てられると運勢が尽きてしまっていた
沿海では人々の群像が色艶やかに動きおおせる
シルエットで塗り込めた君よりも目立たないのか
月は蒼天へ嵌まった
まるで靄のように溢さない口をしている
堪えるな
タオルを
軽いほどに涙が溶け去るくらい掠めたのは心意だったんだ
波の間に間を浮流する恋や殊に砂浜へ打ち上げられた
なんて感触だろう
フラットに閃いている
暑くなく
暗くない
急がなくては散逸せざるを得なかった
太陽が浅かった