和睦

結城永人


野兎が行った
雲の形の
変わり続けている
晴れ渡った空に
冬の陽射しも暖かく
眺め遣って

工事の作業員は
道路を修繕している
ヘルメットを被り
運転するショベル・カーで
土を掘り返し起こしては
積み込んだ路傍が嵩む

現在時刻の
午前十時十五分だ
雲の形が
判らなくなった
山勘とすると
ゲジゲジと似るのだった

城跡でベンチに
腰を下ろしながら
暫く振りの日光浴だ
タクシーが通り過ぎて行く
見ず知らずの中高年は
すんなり犬の散歩なのか

日照量が弱まるや
薄寒くなる
梅の蕾は膨らんでも
冷たい風へ触れていた
垣間見る田螺だ
雲の形を