ゆとり

結城永人


思い出へ喜び終えて
忘れがちな気分を耽った
緩やかに寛ぎながら

神経を集中していた
毛穴という毛穴で
引き受けられる実物は
一粒の砂として
世の常を閉じてしまった

僕たちは転身するや
随所に覗く可愛らしさを
心裏へと収め続けた

射像された寝室に出る
薄汚れの幽霊が
冥王星へ帰還すれど
話し合いもないのだった
今暫く呻きを残し

感情を逆撫でられて
暴発しかけた頭が休まり
物狂おしくなくなる