うだつ

結城永人


額に汗して働いたか
当夜はエンジェル・キスを飲んだ
上も下もない
彩り豊かなグラスがテーブルへ踊る
ほっそり
仄薄く重なり合う色味たちを耽溺するや沐浴も加勢して魂持ちが広がった
牡牛座のスケッチは平屋の一室を透視してみせたという
口が回る
行こう
すれば恐らく突き当たるので
メビウスの輪を捻った結び目は不徳された罪の証左ではないかしら
僕のせいさ
君ではないぞ
たとえ身を滅ぼす同情心にしろ
背負った労役を指差されても塩が流れ出すのを止めない
真っ白く掬ってみれば好転するはずと夢追う
プラネタリウムで名付けた和金がロンドンに泳ぐよりは弱腰みたいだけど
もちろん切り捨てたりなんかしない空振りだった
意気へ堪える
美味しさが染みる
寝入るや遅い