かんかんウィーク

結城永人


土台
にっちもさっちもならない
皆が僕を
宿世へと押し上げたか
鮪の刺し身で
些やかな倖せを貰い
承けた

いいたくても
吸い物まで誂えられるから
附せておいた
縮緬雑魚と若布が
ぷかり漂うので
口も慎み
味わわざるを得なかった

漆に被れて
包帯を巻いた手の甲は
治ったにせよ
人が変わるのも
容易では
ない

免じるべきだった
君が何か淋しく
肩も疎まないでいるので
立ち後れたと
してみるんだ
諸共に
摘み取る鉄線や
有機質なので