秋晴れ

結城永人


追い付かないか
出遅れては涙ながらに訴えられる
生き延びようと抱えていた夢を果たせば
秋晴れが思念を催す折りも折り
殻を破って行くという
そうだ
親切な思い遣りを優しさと履き違えたんじゃない
いつもどこか
階段を自力で降りて行かないような裏悲しさに煽られる
なんだ
蜘蛛ならば防ぐし
頼みにされるや快く引き受けよう
行き過ぎではない
涙も
清らかさの余り
秋晴れは空と眩しげに均一化していた
醸される
面白くないなんて身勝手だったとか要した
かくも咲き急いで
付き合いが散ってしまうと影も象もありはしないもん
今再び考える
実生活を
染みる
存分にだ