心の支え

結城永人


蝶が翔ぶ
黒い羽根に碧い文様がある
なんて名称なのか
忘れた   というよりも覚えてない

分かっておいで
歩み寄るまで除けるんじゃない
 降り出しそうな天候の水溜まりで幾匹か戯れ合っていた

どうか認めて 欲しい
覚えてないのは忘れてないんだ


胸に留めなかった
雨雲が嵩んでも 仄照る空と     羽搏いて舞う
光沢も閃く
まさか悲しみは悟られない

   翔ぶ蝶だ