リメンバー

結城永人


悔やんでますか、彼女を。自分も同じように弾けたはずだ。言葉は要らない。とすればニッコリ笑って看守ってあげて下さい。彼女は僕を察しない。もちろん考えてやしてもみないんです。坂道を転がって行く斑猫に興味を引かれた子供ではないにせよ、なんて可愛いだろうと心も繋がる想いがします。しませんか。危険を冒し、キキーと車のエンジンをかけてアフリカでは最南端の地、すなわち希望峰から飛び降りるつもりでも出任せだと存じます……。僕は貴方と遭遇して夏を覚った。真っ盛りの熱情そのもので、写真立てと懐かしむのも一苦労では済みません。いっそ連れて行きたかった、ワンダー・ランドへ。ありますよ。きっとどこかに推量するまでもなく、恋人が手招きを行っているのは明らかですから。永遠は遠い。字句通り、涯しもない永さで分析されるにや頭を如何程と抱え込ませたでしょう。彼女は貴方ではない。いっても円柱のゲートを泳いだりなんぞ相応しくないとするのが正式でした。慌てず、怯まず、拱かず。まるで自身と御座れだった。通り過ぎたって殆ども交えたのが仕残しとしてです。僕は羨みません。