山葵

結城永人


君の代わりに
泣けてしまうほどの
取れ立てだった
川の流れが渇れ果てても
降りて来る旅客機が
空中に残像を
暗く引き続けたにせよ
理不尽な動きで
マーモセットは座り
慌てることもないながら
堪ったものではなかったと
居酒屋の閉店も
感じ通りではなく
今や遅いと擦り込めば
朝露が垂れずにいず
名残りを得たい僕にとって
侘しかろう
余りに及んだ十月は
エクセレントだったか
安定しない情緒で
強かに落雷する遥かさへ
信じて貰えないまま
生まれなくても構わない
遇するゆえぞ
噛み締めている