裸一貫

結城永人


出直そう 行く末を
恋しさも焼き尽くしたら
およそ何から何まで、
得なくなったか
沈吟せざるを。

結ばない実のまま
枯れ果てている柊は
生活感を暗示したように。
酷く 険しくて
まるで襤褸切れだった、
真っ平なんだ
望みも薄く
歯が立たないと――

弛んでばかりで
数え切れない 迷惑こそ
畏まってすらもが
自棄になり、
腹立たしくて、
死にかけるのだった

粗末にするな
命を。
口に出しても一通りの
反応はないながら

影法師が傾げた
僻陬な田畑で案山子の
陽光も差すや。