捌けないでノイジー

結城永人


二の足を踏んだと
途轍もなく考えさせられる
小料理屋の夜は長いにしろ
取り置けない心任せが未だに惹起する
悔しい涙も尚のことだ
だから櫃まぶしではない
美味しくて香ばしいのは暇潰しか
頭の中で駆け巡った
昔馴染みな色めきを
隠し切れず
公然と華やかに渺漠となる
漆器で吸い物の蓬が春先を醸していた
考えるべきなんだ
ありありと繰り上げる輪廻へ
行き過ぎたならば殆ども戻らなかろう
ゆえに已むを得ない状勢なので
勿体振るな
洗いざらいか打ちまけて
申し分がなく
感触は濃厚だ
殊の外