草ずくめ

結城永人


晴れて陽射しは暖かいものの風は冷たく強く吹いていた
どっちもどっちなのが話題に蹴躓く
馬鈴薯よ
軒下で揺れる物干しへ心和らぐのは光と影のコントラストが目覚ましかった
人はいう
水面の煌やかな様子へ撓われると
さても違わない
空には雲を探ってしまうのだった
題目はそれか
ベールのように水蒸気の集まりが3548mの高度と相俟って灌ぐらしい
直ぐ離散したかと思うや否や隆起するのも又直ぐだ
なんて美しさだろう
吹き流されて流れ込む雲の込み込めば解け去ろう空が天だった
蒼い
白っぽく青い
まして宇宙よりも碧くとは地球以外ではない彩りで
呑まれそうな空気ではないか
ウエハースに舌鼓を打つほどの
風の音は静観の構えとはいえ
先急ぎ
ひっそり身を委ねていたんだ
何分も面映ゆくなる