幽邃

結城永人


マウンテン・ゴリラ
著しく持って行けなかった主題の
稲妻ではないんだ
どうすれば自分のものにされるだろう
分かってくれるね
手出しは無用だった
感動に涙汲むほどの気持ちを
一人でも良い
断じ得なかったポエジーそのものだ
高められて

時間がかかってしまうせいと

かくは誤解をも恐れずに

僕だけしかいない

荒野で砂埃が舞う
軒下の洗濯物が飛ばされ兼ねないくらい
突風が吹いた
五月上旬の決して小さくはなかった
詩人にとってミステリアスだよ
いきなり世界は穏やかになる
負けたら終わりの雨が降るかも
優しく

ということは
風呂敷に包まれたみたい形跡も
取れ立ての薩摩芋よりだ
日射しへ明るい