頼り甲斐のある人か

結城永人


指を指されたらトンカチで叩きかかるまい
玩具だから怪我なんてさせないとしても
優しいだけでは面白くも何ともなかったわけ

これこれこれはこうだと話すのが好きだ
喋らないともっと好きで黙ってやいられなくなるも語るには及ばない

なぜか噛み千切られたような頬をしている
根こそ事宜しく何が悪いといわんばかりな
かくも挑戦的に目線を漂わせたりもすれど
生活の大分はおっとりと過ごされるらしく
気が狂ったように暴れ回るわざも先ずない

男としては 楽しさがない といって良い
幸せを掴んだのは さしずめ女だった

見てごらん
線引きされた原っぱが薄く長く続けられた圏内へ
兎たちが今でも何羽か駆け跳ねて行くんだ

 どうぞババロアを
偶々と通りかかった洋菓子店で食べさせてみたくなり
銭の持ち合わせは皮肉となかったにしろ
自宅まで取りに戻ったくらい快勝だろう

誰かに認められると直ぐに眠たげな気分なのを
口数が著しく減らされたと驚きに満ちて
声をかけられながら半笑いになったりする