親和力

結城永人


徐ろに琥珀色のサングラスを外してみせて
儲けたつもりな財布の蓋は固く閉め込んでいて
ティア・ドロップならばペンダントにして
風に残る痛みも暫く振りに増して来て

どうにもこうにも
太刀打ちできないと
夙に感じられるどころか
切に願うしかなかった

透け透けの気分で
名付けようもないまんま
未だに抱え続けながら

探偵紛いのコートなんざ勝手に包まって
見境もなく追い回そうとも強いて認められなくて
花束一つが誰のためでも構わなくなって

どうにかこうにか
切り盛りされてさえも
偏に従うしかないとは

散り散りの身分だ
神懸けようもないぐらい
幻げに取り止めども

透け透けの気分で
名付けようもないまんま
未だに抱え続けながら