原風景

結城永人


周りを気にして
出し惜しみしていた
個性というものは
抑え込むのも
儘ならない

分かってくれるかどうか

しかしたとえ
独りで頑張るしか
なくなるとしても
耐え切れない
らしい

片付けた
バケツは(涙一杯)
空っぽだ

外へ出て
爽やかな(大目玉)
風に就く

梅雨入り間近の
公園で思い思いに
過ごす人たちを
掴まえたりしない
情感なのだった