火が消えるまで

結城永人


感じ通りになるや
腑に落ちる
ストーンという音が
鳴り響くんだ

どこかの誰かは玉突きのキューを立てている
フローリングの面積こそ割り出せないけれども
棚上げでチューリップも咲いているようだ

なるだけ
悲しみを避けたかった
なるようにしかならなくて
避けられない
振りかかる
悲しみをなるべく
軽くしようとは
なるほど振りかからないと
余分な重みも
少なくて済むのではないか
もしも悲しみを
欲するつもりはなかったが
避けたければ

砂漠で納得していた
灼熱の太陽と極寒の暗闇で
昼夜を問わず
名もない人たちは
優しい目差しなど送りながら
非常に非常に逞しく
途轍もなく生き倦ねるのだった
しかしながら
尻込みはしないので

慌てるな
幸せへ傷付いてしまうものか
丸切りでもなかった