ベンチ・サイド

結城永人


子供が綿飴を食べていた
自分の顔程も大きかった
綿飴越しに目だけ覗いた
可愛くて涙が込み上げて
何時しか頬も濡れていた

僕も実は綿飴が大好きだ
縁日では決まって選んだ
空の雲と似ている感じで
柔らかい甘さに惹かれた
童話的な気分も広がった

人々は素手だと飛べない
憧れるともなく憧れたか
空に浮かんだ雲は可愛い
常々と感じていたせいか
強いて求めはしなかった

君へ話したらどうだろう
聞きながら何を想うのか
同じとか違うなんて返す
気遣って調子だけ合わす
尽きない魅力に腹を割る