旅程

結城永人


良いことがあれば強いられた酷さも報われるはずか
強いられた酷さで息も絶え絶えだったと振り返りたい
息も絶え絶えに良いことは起こらないのではなく

歴史へ組み込めると
楽しい気持ちがする
込み上げて来るのも
哀しい気持ちにせよ

運の分かれ目といわざるを得ない
詩しかなくて凌がれ得るかどうか――

覚えていた気持ちを
歌にするのが哀しい
忘れてない気持ちで
歌にするのは楽しい

飛び立って行く腹の虫が収まる頃合いを見計らいながら